原稿についてのお願いをまとめました。
- 組版作業におけるミスを減らすために、作品のデータについては以下の項目についてご協力ください。
- これらのことを行なっていただけず、大量に修正が発生した場合、追加料金を頂戴することがあります。
行頭字下げ
行頭字下げには全角スペースを使わないでください。
原稿をマスターページに流し込む際、日本語の組版ルールに従って自動で行頭字下げがされます。
全角スペースが入っている場合、2字分下がってしまいます。
英字・数字の使い方
英字
右の図のように全角と半角を使い分けてください。
原則:全角は起きる、半角は寝る
どちらの表記を使うかは作者におまかせしますが、1〜2文字の場合は全角、3文字以上の単語は半角にすると綺麗に見えます。
例外1:英単語等の頭文字を使った略語→全角
例)チャットGPT SDGs など
例外2:元素記号→1文字は全角、2文字は半角(縦中横にします)
例)O(酸素:全角)、Ag(銀:半角)

数字
原則:漢数字を使う
単位語の十、百、千は使わない
例)一九六〇年〜一九七〇年
九・八(小数点は中グロ「・」を使う)
二、三万人(連続する数字は読点「、」を使う)
十数人、十七音など(この十は単位語ではない)
例外1:固有名詞や熟語など、他の数字に置き換えられないものは単位語であっても使う。
例)『二十四の瞳』
白髪三千丈 など
例外2:固有名詞や特に算用数字を必要とする場合は算用数字を使う(図参照)。
例)村上春樹『1Q84』(全角)
R18(Rは全角、18は半角で縦中横にする)

十、百、千、…は数量と位取りの両方を示しますが、算用数字は位取りには使えません。
→ ◯十数人 ×10数人
→ ◯約十人 ◯約10人 (位取りではない)
かっこ・記号
原則:全て全角を使う
・かっこ:( )「 」〈 〉など
→半角は中心がズレる(図参照)。
※欧文中は半角にする
・記号:*=#& など
※欧文中は半角にする
・縦書き原稿での引用符:” ”ではなくダブルミニュート「〝 〟」を使う

欧文の取扱い
原則:半角ピリオド、カンマ、かっこの前後は半角1文字空ける。
例)I have a pen. (I think that … )
引用
引用の前後は1行ずつ空け、2段下げる。
段下げは流し込み時に行いますので、わからない場合は前後の1行ずつだけ空けてください。
文中の「!」「?」
文中の「!」「?」の後には、全角スペースを入れる。かっこの前の場合はスペースを入れない。
例)君がなんで? と聞いた時
君が「なんで?」と聞いた時
脚注・文末脚注
Wordの脚注機能を使ってください。
脚注(側注)、文末脚注のどちらにするかは、カスタマイズできます。
側注にした場合は、別途文末脚注をつけることもできます。
ルビ・傍点など
ルビや傍点、傍線など本文中での編集が必要な箇所については、次のとおり「〓」印を入れてください。
ルビ
自動ルビに対応していますが、ルビの内容は原稿で設定する必要があります。
①ルビを振る漢字の前に〓を挿入
②ルビを振る漢字の後に半角かっこ( )を使ってルビを入れる。
例)
モノルビの場合:〓漢(かん)字(じ) → 漢字
グループルビの場合:〓五月雨(さみだれ) → 五月雨
応用をすれば、次のようなこともできます。
(HUNTER×HUNTERのクラピカの能力)
〓律する小指の鎖(ジャッジメントチェーン) → 律する小指の鎖
傍点(圏点)
縦書きはゴマ「、」横書きは「・」を使うことが多いです。
傍点もルビと同じように「〓」記号で入れる位置を指定します。
①傍点をふる文字列の前に〓を挿入
②傍点をふる文字列の後に半角かっこ[ ]を使って「傍点」と記入する。
例)
わたしは〓嫌だ[傍点]といった。 → わたしは嫌だといった。
その他(傍線、下線、上付き、下付き等)
傍点のように、必要な作業を指定します。
例)下線を引きたい場合
①下線を引く文字列の前に〓を挿入
②下線を引く文字列の後に半角かっこ[ ]を使って「下線」と記入する。
わたしは〓嫌だ[下線]といった。 → わたしは嫌だといった。
作業をするときにわかるように指示を書いてください。
例)傍線、下線、上付き、下付き、赤く(朱字) など